
警備員の給料はどれくらい?給料をアップする方法も紹介!
投稿日時:2025年1月13日
警備員の仕事は、私たちの生活や社会の安全を支える重要な役割を果たしています。
一方で、給料は勤務内容や雇用形態、さらには地域や資格の有無によって大きく異なるのが現実です。
この記事では、警備員として働きたい方や現在働いている方が気になる「給料」について、詳しく解説しています。
施設警備員や交通誘導員といった業務ごとの年収の違いや、給料を上げるための具体的な方法についても触れています。
警備員の仕事を通じて安定した収入やキャリアアップを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
警備員の仕事の給料
警備員の給料は業務内容や役割によって大きく異なります。
施設警備員や交通誘導員など、警備業務は多岐にわたり、それぞれに求められるスキルや責任の範囲が異なるためです。
警備員の平均年収は318万円〜409万円とされていますが、具体的な給与は警備の種類や勤務形態、経験年数によって異なります。
ここでは、主要な警備業務ごとの給料について詳しく解説します。
施設警備員
施設警備員(1号警備)の平均年収は約335万円で、月給は27.9万円、手取りは22.3万円程度です。
基本的な業務内容は、施設の出入り口や駐車場での人や車両の管理、巡回による防犯確認などです。
この業務は、専門的なスキルを必要としないため、他の警備業務と比べて年収が低い傾向にあります。
ただし、火災報知器や赤外線センサーを利用した「機械警備」などを行う場合には、給料がやや高めになるケースもあります。
勤務は日勤や夜勤があり、24時間体制で行われる場合も少なくありません。
交通誘導員
交通誘導員(2号警備)の平均年収は約348万円で、月給にすると29万円、手取りは23.2万円程度です。
交通誘導員の主な仕事は、道路工事現場や建設現場での車両や歩行者の安全な誘導を行うことです。
また、大規模イベントでは雑踏警備も行います。
この業務は、体力を必要とするうえに、炎天下や雨天といった厳しい環境下で勤務する場合が多いです。
長時間の勤務も珍しくなく、残業代や夜勤手当によって収入が増えることもありますが、専門性が低い点から基本給はやや低めと言えるでしょう。
輸送警備員
輸送警備員(3号警備)の平均年収は300万円〜400万円で、月収にすると25万円〜33.3万円、手取りは20万円〜26.6万円程度です。
輸送警備員は、美術品や骨董品、現金などの貴重品を安全に目的地まで運搬する仕事です。
特に現金輸送は危険性が高く、防弾チョッキや警棒を携行するなどの特殊装備が求められる場合があります。
そのため、施設警備員や交通誘導員よりも年収が高い傾向にありますが、緊張感を伴う業務であるため、心理的な負担も少なくありません。
業務内容や装備により、給料に差が生じることがあります。
身辺警備員
身辺警備員(4号警備)の平均年収は420万円〜550万円と、警備業務の中でも最も高い水準にあります。
月収にすると35万円〜45.8万円、手取りは28万円〜36.6万円程度です。
ボディガードとして政治家や芸能人などの身辺を守る業務が中心で、高い危機管理能力が求められます。
また、近年はストーカー対策や子どもの安全確保のための依頼も増加しています。
高い責任感と専門性を要する仕事であり、他の警備業務よりも経験や訓練が重視されます。
給与の高さは、この責任の重さを反映したものと言えるでしょう。
警備員として年収を上げる方法
選定などによって、収入を大きく向上させることが可能です。
自身のキャリアプランを明確にし、必要な手段を選択することで、安定した生活と収入増加を実現できます。
ここでは、具体的な方法について詳しく見ていきましょう。
警備員の業務に役立つ資格の取得
警備員の年収を上げるためには、業務に直結する資格を取得することが重要です。
「警備業務検定」や「警備員指導教育責任者」などの資格を取得すれば、業務の幅が広がり、資格手当がつく場合があります。
これにより、月収が数千円から数万円増えることも期待できます。
また、資格を持つことで、責任のあるポジションへの昇格や専門性の高い業務への配置が可能になり、収入増加につながるでしょう。
資格取得に要する時間や費用は負担に感じるかもしれませんが、長期的には収入面でのリターンが見込めるため、キャリアアップを目指す方には積極的に挑戦することをおすすめします。
地域や雇用形態にこだわる
年収を上げたい場合、働く地域や雇用形態を見直すことも有効です。
都市部、とくに関東圏や関西圏では、求人倍率が高く、警備員の給料も地方に比べて高い傾向にあります。
引っ越しが可能であれば、給与水準の高い地域での転職を検討してみましょう。
また、アルバイトやパートで働いている場合、正社員登用を目指すことで、固定給や賞与を得られるようになり、年収の安定性と向上が期待できます。
雇用形態を変えることで社会保険や福利厚生のメリットも受けられるため、総合的な生活の安定にもつながるでしょう。
警備員としての階級を上げる
警備員の年収は、所属企業内での階級が上がるにつれて増加する場合があります。
警備会社では「警備士」から「警備長」「警備司令」など、階級に応じた責任や業務内容が設定されていることもあるでしょう。
階級が上がるには、実績や試験結果が影響するため、日々の業務で成果を積み重ねることが大切です。
さらに、指導教育責任者などの資格を取得すれば、指導や教育の業務も任され、役職手当がつく場合があります。
ただし、階級制度がない企業も存在するため、事前に会社の昇格制度や待遇を確認することが重要です。
勤務先の施設を選ぶ
勤務先の施設を選ぶことも、年収を上げる効果的な方法です。
一般的な商業施設やオフィスビルの警備に比べて、空港や政府関連施設、さらには大型イベント会場などの特別な施設での勤務は、高い給与水準が設定されていることがあります。
これらの施設では、より高度なスキルや特別な資格が求められることが多いですが、その分、特別手当や深夜手当などが支給されるケースも多いです。
また、危険物取り扱いや特別な業務が含まれる場合、追加の報酬が期待できる場合もあります。
自分のスキルや希望する勤務スタイルに合った施設を選び、効率的に収入を増やしていきましょう。
警備員の給料アップに役立つ資格
警備員としての収入を上げるには、専門性を高める資格の取得が効果的です。
資格を保有することで業務の幅が広がり、資格手当や役職手当が支給される場合があります。
また、専門的な知識やスキルの証明となり、キャリアアップや高給与の現場への配属にもつながります。
ここでは、警備員の給与アップに役立つ代表的な8つの資格を見ていきましょう。
機械警備業務管理者
機械警備業務管理者は、機械設備を使用した警備業務を管理するための国家資格です。
この資格を取得することで、警備システムの管理者としての役割を担うことが可能です。
講習は3日間で、修了後の考査に合格すれば資格を取得できます。
受講条件がなく、警備未経験者でも挑戦できるため、就職前のアピールポイントとしても有効です。
機械警備の知識は多くの警備現場で求められるため、収入アップを目指す方は取得しておくと良いでしょう。
施設警備検定
施設警備検定は、施設警備に必要な知識と技術を証明する資格です。
1級と2級に分かれており、まずは2級から取得を目指します。
特別講習を受けて修了考査に合格する方法が一般的で、合格率も比較的高めです。
この資格を取得すれば、責任あるポジションへの昇格や資格手当が期待できます。
施設警備員としてのキャリアアップを考えている方にとって、取得価値の高い資格です。
交通誘導警備検定
交通誘導警備検定は、道路や工事現場での車両誘導に必要な知識を証明する資格です。
2級は誰でも受験可能ですが、1級は2級取得後に1年以上の実務経験が求められます。
資格取得には特別講習を受けて修了考査に合格する必要があります。
この資格を持つことで、高速道路や大規模な建設現場での仕事に従事でき、給与アップが期待できるでしょう。
交通誘導のプロフェッショナルとして活躍したい方におすすめです。
雑踏警備検定
雑踏警備検定は、イベント会場や人混みの多い場所での警備技術を証明する資格です。
学科講習では警備業法や関連法規を学び、実技講習では現場での対応力を養います。
資格を取得すると、人が集まる場での安全確保における信頼性が向上し、収入面でもプラスの影響があります。
混雑対策に強い警備員として、幅広い現場で活躍したい方に適した資格です。
貴重品運搬検定
貴重品運搬検定は、現金や貴重品の輸送業務に必要な資格です。
この資格を保有していると、責任ある役割を任されることが増え、役職や給与の向上につながります。
取得には運転免許が必要で、講習の修了考査に合格することで資格を得られます。
責任感が求められる仕事ですが、その分見返りも大きい点が特徴です。
核燃料運搬警備検定
核燃料運搬警備検定は、核燃料やその他の危険物を運搬する際に必要な資格です。
資格保持者は高度な知識と技術を備えているとみなされ、給与水準の高い特殊現場での仕事に就くチャンスが広がります。
現場の数は限られていますが、重要度が非常に高い資格のため、希少性を武器にキャリアアップを目指すことが可能です。
空港保安警備検定
空港保安警備検定は、空港での保安業務に必要な資格です。
1級と2級があり、1級は2級取得後に1年以上の実務経験が求められます。
空港特有の厳しいセキュリティ基準を満たす知識が得られるため、取得すれば役職や給与アップの可能性が高まります。
空港での勤務を希望する方や、専門性を高めたい方に適した資格です。
警備員指導教育責任者資格
警備員指導教育責任者資格は、警備会社で管理職を目指すために欠かせない資格です。
取得には実務経験が必要で、警備業務検定1級を保有していなければなりません。
この資格を持つことで教育担当者や管理職として活躍でき、収入や役職の向上が期待できます。
警備員としてキャリアの頂点を目指す方にとって、取得必須の資格です。
まとめ
警備員の給料は、業務内容や勤務先、資格の有無によって大きく異なります。
施設警備員や交通誘導員は年収が比較的低い傾向がありますが、輸送警備員や身辺警備員など、高度なスキルや責任が求められる業務では収入が向上します。
また、資格を取得することで、給与アップやキャリアの幅が広がる点も見逃せません。
さらに、地域や雇用形態、階級制度の活用など、収入を上げるための工夫が多岐にわたります。
自分の希望するキャリアパスに合わせて最適な選択をし、安定した生活と将来的な収入増加を目指してみてください。
弊社は、2008年(平成20年)の警備業認定取得以来、地域の安心・安全を守る基幹産業として人的警備サービスを提供し続けてきました。
豊富な経験と専門知識を持つ弊社で警備員としてのキャリアを築き上げていきましょう。