
警備員の時給はどれくらい?警備業務ごとの時給も解説!
投稿日時:2025年3月6日
警備員は、施設の安全管理や交通誘導、貴重品の運搬、要人の警護など、社会の安全を支える重要な職業です。
しかし、警備業務は多岐にわたり、それぞれの仕事内容によって時給に大きな差があります。
警備員の全国平均時給は、一般的なアルバイトなどと比較してやや高めの水準です。
深夜勤務や資格手当が加算されると、さらに高い時給を得ることも可能です。
また、交通誘導警備員の中には、実質時給3,000円以上となるケースもあり、警備業界ならではの給与体系が存在します。
この記事では、警備員の時給について詳しく解説し、警備業務ごとの給与水準や高時給を得るためのポイントを紹介します。
警備員の全国平均時給は1,228円
警備員の全国平均時給は1,228円とされており、これは他の接客業や軽作業系のアルバイトと比べるとやや高めの水準です。
特に、警備員の給与体系は業務内容や勤務形態によって異なり、施設警備や交通誘導などの現場ごとに時給が変動します。
例えば、アルバイトやパートの警備員の平均時給は1,111円、派遣社員では1,346円と、雇用形態によっても差が生じます。
また、夜勤や資格取得による手当が加算されることで、より高い時給を得ることが可能です。
警備員の平均年収は約350万円であり、日本の平均年収と比較すると低めの水準ですが、経験を積んだり資格を取得することで収入を上げるチャンスもあります。
安定した雇用環境と比較的自由なシフト制が魅力のため、副業や定年後の仕事としても人気の職種です。
4つの警備業務の種類別時給
警備員の仕事は大きく4つの業務に分類され、それぞれの業務内容に応じて時給も異なります。
施設の安全を守る「施設警備」は比較的安定した環境で働ける反面、時給はやや低めです。
一方で、工事現場やイベント会場での安全管理を担う「雑踏・交通誘導警備」は、危険を伴う業務のため高めの時給が設定されることがあります。
さらに、現金や貴重品を輸送する「運搬警備」や要人を護衛する「身辺警備」は、専門性とリスクの高さから、特に高い時給を得ることが可能です。
ここでは、それぞれの警備業務の特徴と時給について詳しく解説します。
施設警備
施設警備は、オフィスビルやショッピングモール、病院などの施設内で安全管理を行う業務です。
主な仕事内容は、巡回や監視カメラのモニタリング、入退館者の管理などが挙げられます。
勤務環境が比較的安定しており、急なトラブルが少ない点が特徴です。
時給の相場は1,080円〜1,200円程度と、警備業務の中では比較的低めですが、24時間体制での勤務が一般的なため、深夜勤務の場合は時給が1.25倍から1.5倍程度に上がることもあります。
また、長期間同じ現場で働けることが多いため、安定した収入を得やすい点も魅力です。
施設警備は特別な資格がなくても始められるため、未経験者にも人気の職種となっています。
雑踏・交通誘導警備
雑踏・交通誘導警備は、工事現場やイベント会場などで車両や歩行者の誘導を行い、安全を確保する業務です。
特に交通誘導では、工事現場での車両の出入り管理や一般車両の誘導が求められます。
一方、雑踏警備は花火大会やコンサート会場などの人混みを整理し、混乱を防ぐ役割を担います。
時給は1,100円〜3,000円と幅広く、現場の規模や危険度によって変動し、変動の幅が広いです。
特に、高速道路での交通誘導業務は危険度が高いため、時給が2,000円以上になることも珍しくありません。
また、現場の作業が早く終わっても8時間分の給与が支払われるケースがあり、短時間で効率よく稼ぐことが可能です。
天候や季節によって仕事量が変動する点には注意が必要ですが、短期間で高収入を得たい人には魅力的な業務といえます。
運搬警備
運搬警備は、現金や貴金属、美術品などの貴重品を安全に輸送する警備業務です。
金融機関や企業が利用する現金輸送車に同乗し、運搬物の安全を確保する役割を担います。
また、美術館や博物館からの依頼で、高価な美術品を輸送することもある職種です。
時給は1,200円〜1,500円と比較的高めですが、それには理由があります。
運搬警備は警備業務の中でも特にリスクが高く、強盗や盗難の危険があるため、警戒心を常に持ち続ける必要があります。
また、輸送業務には時間厳守が求められ、ルートや警備体制が厳密に管理されているため、緊張感を持って業務にあたることが求められるでしょう。
経験を積めば昇給や役職手当も期待できるため、警備業務の中でもキャリアアップを目指せる職種の1つです。
身辺警備
身辺警備は、政治家や芸能人、企業の役員などの要人を護衛する業務です。
いわゆる「ボディーガード」として、対象者の安全を確保し、不審者の接近を防ぐ役割を担います。
場合によっては、ストーカー被害に悩む一般の依頼者を護衛することもあります。
時給は2,000円~4,000円と、警備業務の中で最も高額です。
その理由は、高度な専門知識や訓練が必要な点にあります。
例えば、護身術や危機回避能力、法律に関する知識を身につける必要があり、一定の経験や資格が求められることが多いです。
また、常にリスクが伴う仕事であり、精神的・肉体的な負担も大きいため、それに見合った高い報酬が設定されています。
経験を積むことで、より重要な任務を担当できる可能性があり、警備業界の中でも特に高いスキルが求められる職種です。
交通誘導警備員の時給が3,000円以上になるのは本当なのか
交通誘導警備員の仕事は、一般的に時給1,000円前後と考えられていますが、実際には3,000円以上、場合によっては5,000円を超える高時給になることがあります。
この高時給が発生する理由は、警備業界特有の勤務形態と給与計算方法にあります。
現場の作業状況や天候によって実働時間が短縮されても、契約上の勤務時間分の給与が支払われるシステムになっていることがあるからです。
この特殊な給与体系について、具体的な事例を交えて解説していきます。
現場が早く終わっても8時間分の時給が発生
交通誘導警備員として朝8時から夕方17時までの9時間(休憩1時間を含む)の現場に配置されたとします。
工事の進行状況によって、予定よりも早く午後12時頃に作業が完了したとしましょう。
このような場合、実際には4時間程度しか働いていないにもかかわらず、契約上の勤務時間である8時間分の給与が支払われます。
例えば時給1,200円の現場で4時間しか働かなかった場合、実質的な時給は2,400円に跳ね上がるという仕組みです。
これは警備業界の慣習として定着しており、月に7〜10日程度はこのような早期終了の現場があると言われています。
天候不良で現場が途中で中止になっても8時間分の時給が発生
警備の現場は屋外作業が多いため、天候に左右されることが特徴です。
例えば、朝8時から夕方17時までの予定だった現場で、午前11時に突然の大雨や強風などの悪天候により作業が中止になることもあるかもしれません。
この場合も、実働時間は3時間程度であっても、予定されていた8時間分の給与が全額支払われるのが一般的です。
時給1,200円の現場で3時間しか働かなかった場合、実質的な時給は3,200円以上になることも珍しくありません。
特に梅雨時期や台風シーズンには、このような天候による作業中止が増えるため、結果的に高時給になる可能性が高いです。
まとめ
警備員の時給は全国平均で1,228円であり、業務内容や勤務形態によって大きく変動します。
施設警備は安定した環境で1,080円〜1,200円、雑踏・交通誘導警備は1,100円〜3,000円と幅広く設定されています。
運搬警備はリスクを伴うため1,200円〜1,500円と高めに、身辺警備は専門性が求められるため2,000円~4,000円と最も高額です。
特に交通誘導警備は、早期終了や天候不良による作業中止でも契約時間分の給与が支払われるため、実質的な時給が上がることがあります。
資格取得や夜勤手当の活用で収入アップも可能であり、副業や定年後の仕事としても人気の職種となっています。
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