
警備員で年収1000万稼げるのか?収入を上げる方法も紹介!
投稿日時:2025年3月24日
警備員として年収1000万円を稼ぐことは、多くの人にとって挑戦的な目標です。
しかし、適切な資格取得やキャリア形成の工夫により、この目標を達成することは不可能ではありません。
この記事では、警備員の平均年収や年齢別・経験年数別の収入データを基に、年収1000万円を目指すための具体的な方法を解説します。
また、収入を向上させるための資格や転職のポイントについても詳しく紹介します。
警備員で年収アップを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
警備員の平均年収
警備員の平均年収は、2022年11月時点で正社員の場合は約345万円です。
この金額は全国の統計を基にした平均値であり、経験や資格の有無、雇用形態などによって個人差が生じます。
平均年収だけを見れば、警備員として年収1000万円を目指すのは難しいように思われますが、これはあくまでも業界全体の中間値です。
中には、重要な資格を取得したり、専門性の高い分野で活躍することで高収入を実現している警備員もいます。
したがって、年収1000万円という目標を掲げる場合、まずは平均を超える収入を目指し、着実にステップアップを図ることから始めましょう。
年齢別平均年収
警備員の年齢別平均年収は、国の「令和3年 賃金構造基本統計調査」によると、20~24歳では267万円、30~34歳では483万円、最も高い40~44歳では595万円という結果が出ています。
若年層では収入が控えめですが、経験を積むにつれて収入が向上し、特に40代前半にピークを迎えるといった流れです。
しかし、この後は減少傾向が見られ、60〜64歳では212万円に落ち込みます。
この減少の理由として、50代以降で新たに警備員として働き始める人が多く含まれることが挙げられます。
したがって、年齢別データを見る限り、長期的に警備員としてのキャリアを積むことで安定的な収入増加が期待できると言えるでしょう。
経験年齢別平均年収
経験年数が警備員の年収に大きな影響を与えることも、同じ調査データから読み取れます。
例えば、経験1〜4年の30〜34歳の平均年収は322万円ですが、15年以上の経験を持つ同年代では768万円に跳ね上がります。
さらに、40〜44歳で経験15年以上の場合、平均年収は902万円に達していました。
このデータは、経験が長いほど専門知識やスキルが評価され、高収入を得やすくなることを示しています。
ただし、すべての年齢層で経験が長いほど収入が高いわけではなく、年齢と経験年数のバランスも重要です。
このように、警備員として年収1000万円を目指すには、長期的なキャリア形成とスキル向上が鍵となるでしょう。
警備員で年収1000万円は稼げるのか
警備員として年収1000万円を稼ぐことは、決して不可能ではありませんが、達成には特定の条件が必要です。
例えば、経験年数が15年以上で、40〜44歳の場合の平均年収は902万円とされています。
このようなデータから、一定の条件を満たす警備員が年収1000万円を超えるケースもあると考えられます。
年収1000万円を目指すには、長期的なキャリア形成が重要です。
経験を積む中で警備業務検定や教育指導に関する資格を取得すれば、高度な業務や指導者としての役割が担えます。
また、専門性が高い役割、例えば核燃料運搬や空港保安などの分野で活躍すれば、さらに収入を上げる可能性が高まります。
このように、年収1000万円を達成するには、資格取得や経験を活かしたキャリアパスの構築、責任ある役割への挑戦が欠かせません。
努力次第で目標に近づける職業と言えるでしょう。
警備員が収入を上げる方法
警備員として収入を上げるには、明確な戦略が必要です。
特に、資格の取得、雇用形態の変更、そして転職は、収入を向上させるための有効な手段として知られています。
これらの方法を実践することで、警備業務における責任の範囲を広げたり、より条件の良い環境で働ける可能性が高まります。
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
資格を取得する
資格の取得は、警備員としてキャリアアップを目指す上で最も効果的な手段です。
警備の現場では、特定の資格を持つ人材が必要とされる場面が多く、特に警備業務検定や警備員指導教育責任者資格などを取得することで、昇給や昇進のチャンスが増えます。
資格を持つことで、より高度な業務を担当できるようになるため、警備会社からの評価が上がり、収入増加につながるでしょう。
資格取得には一定の時間と努力が必要ですが、それに見合った成果が得られる投資といえます。
雇用形態を変える
雇用形態を変更することで、収入が大きく向上する場合があります。
例えば、アルバイトや契約社員から正社員へと移行すれば、安定した給与と福利厚生を得られるだけでなく、昇給の機会も増えるでしょう。
正社員への採用を目指す場合、警備関係の資格を取得しておくことが有利に働きます。
資格があると即戦力として評価されやすくなるため、採用される可能性が高まるでしょう。
現在の雇用形態に不満がある場合は、正社員登用制度やそのための資格取得について積極的に検討することをおすすめします。
転職する
転職もまた、警備員として収入を上げる有力な手段の1つです。
同じ警備業界内でも、会社の規模や地域によって給与水準に大きな差があります。
規模の大きい企業では、より高い給与や充実した福利厚生を提供している場合が多いです。
また、都市部の企業では、地方に比べて給与水準が高い傾向があります。
転職を検討する際は、企業の規模、勤務地、そして提供される待遇を十分に比較し、自分に合った選択をすることが重要です。
スキルや資格を活かせる企業への転職で、さらなる収入アップを目指しましょう。
警備員の収入を上げるのに役立つ資格
警備員として収入を上げるには、専門的な資格の取得が有効です。
資格を持つことで高度な警備業務に携わるチャンスが増え、職場での評価や昇給の可能性が高まります。
さらに、特定の資格を取得することで、管理職や指導的なポジションに就くことも可能です。
それぞれの資格について、その特徴や取得のメリットを詳しく見ていきましょう。
機械警備業務管理者
機械警備業務管理者は、機械設備を用いた警備業務を適切に管理するための国家資格です。
取得には、都道府県の公安委員会が主催する3日間の講習を受講し、修了考査に合格する必要があります。
実務経験や他の資格が不要なため、誰でも挑戦できる点が特徴です。
この資格を取得すると、機械警備の運用やトラブル対応の責任者としての役割を担うことが可能です。
また、面接時にアピール材料として活用できるため、就職や昇進の際に大きな武器となるでしょう。
施設警備検定
施設警備検定は、商業施設やオフィスビルなどの安全を確保する施設警備に特化した資格です。
1級と2級に分かれ、まずは基礎的なスキルを学ぶために2級の取得を目指します。
資格取得方法は、特別講習を受講して修了考査に合格するか、直接検定を受験する方法があります。
特別講習を受けるほうが合格率が高い傾向です。
この資格を持つことで、施設管理業務での信頼度が向上し、リーダー的なポジションに就くチャンスが広がります。
交通誘導警備検定
交通誘導警備検定は、高速道路や一般道での車両誘導を安全に行うための知識と技術を証明する資格です。
2級は誰でも受験可能ですが、1級を受験するには2級取得後に1年間の実務経験が必要です。
資格取得には特別講習を受講し、その後の修了考査に合格することが求められます。
この資格を取得すると、交通整理の現場での信頼性が高まり、より危険性の高い現場での勤務が可能です。
責任ある業務を任されることで、昇給のチャンスが広がるでしょう。
雑踏警備検定
雑踏警備検定は、イベント会場や公共の場での群衆管理に必要な知識とスキルを証明する資格です。
1級と2級があり、まずは2級の取得を目指しましょう。
学科講習では警備業法や関連法規を学び、実技講習では群衆の安全確保や緊急時対応の技術を習得します。
試験に合格すると「成績証明書」が交付されます。
この資格を持つことで、イベント警備の現場で高い評価を得られ、特に大規模なイベントでの責任者として活躍する道が開けるでしょう。
貴重品運搬検定
貴重品運搬検定は、現金や高価な物品を安全に輸送するためのスキルを証明する資格です。
取得方法には、都道府県公安委員会主催の講習を受講し修了考査に合格する方法と、直接試験を受ける方法があります。
資格保持者は輸送業務の責任者として重要な役割を担うことができ、昇給や昇進の可能性が広がります。
また、運転免許の保持が受講条件となるため、事前の準備が必要です。
この資格を取得することでキャリアアップが期待でき、特に管理職への道が開けます。
核燃料運搬警備検定
核燃料運搬警備検定は、核燃料などの危険物を安全に輸送するための専門資格です。
資格を持つことで、危険性の高い物品の運搬時に発生するリスクを最小限に抑える知識と技術を証明できます。
現場には資格保持者の配置が義務付けられており、重要性が非常に高い資格です。
希少性が高いため、取得すれば警備現場でのニーズが増し、給与や待遇面での優遇を受けられる可能性があります。
責任のある業務に携わる意欲がある方におすすめの資格です。
空港保安警備検定
空港保安警備検定は、空港内での保安業務に従事するための専門資格です。
1級と2級があり、1級を受験するには2級取得後に1年以上の実務経験が必要なので注意しましょう。
空港内の保安検査場での勤務に加え、保安機器の操作や危険物の検出といった業務を担当できます。
この資格を持つと、空港業務特有の職場で高収入や役職を得られる可能性が高まります。
特に転職やキャリアアップを目指す方にとって、取得価値の高い資格です。
警備員指導教育責任者資格
警備員指導教育責任者資格は、警備会社で管理職として活躍するために必要な資格です。
受験には警備業務検定1級や2級の取得、もしくは一定の実務経験が条件となるので事前に確認しておきましょう。
この資格を持つことで、警備員の教育や指導を行う責任者としての役割を果たせます。
特に管理職への昇進を目指す方にとっては必須の資格であり、収入アップにも直結します。
まとめ
警備員として年収1000万円を目指すことは、挑戦的ではありますが十分に可能な目標です。
そのためには、長期的なキャリア形成が重要であり、資格取得や経験の蓄積が欠かせません。
特に警備業務検定や指導教育責任者資格の取得は、責任あるポジションへのステップアップに直結します。
また、雇用形態の変更や転職を視野に入れることで、さらなる収入増加を目指すことも可能です。
自身のキャリアプランに合わせて戦略的に行動し、目標達成への道筋を描くことで、警備員としての収入向上と充実した働き方を実現しましょう。
弊社は、2008年(平成20年)の警備業認定取得以来、地域の安心・安全を守る基幹産業として人的警備サービスを提供し続けてきました。
豊富な経験と専門知識を持つ弊社で警備員としてのキャリアを築き上げていきましょう。