
警備員の研修内容とは?研修を受けると給料が貰えるのか解説!
投稿日時:2025年3月31日
警備員としてのキャリアをスタートする際、研修は不可欠なステップです。
研修では、法律や規則の理解から実務的な訓練まで幅広い内容が含まれ、基礎知識と実践力を習得できます。
また、研修中に給料が支給される点は大きな魅力であり、求職者にとって安心材料となるでしょう。
一方で、日払いができないことや土日に研修が行われる場合があるなど、事前に確認すべき点もあります。
この記事では、警備員の研修内容と給料に関するポイントを詳しく解説します。
警備員の研修内容
警備員の研修は、警備業務を遂行するための基礎知識とスキルを習得する重要なステップです。
一般的には30時間の研修が義務付けられ、その中で基本的な教育と業務ごとの訓練が行われます。
この研修内容は、法律の理解から実務的な訓練まで幅広く、段階的に進められます。
ここでは、研修の主要なステップであるオリエンテーション、ビデオ研修、実務訓練、そして実地研修について詳しく見ていきましょう。
オリエンテーション
オリエンテーションは、警備員としての第一歩を踏み出すための重要な時間です。
この段階では、警備員の職務に関する概要を学びます。
例えば、施設警備や交通誘導といった職種ごとの特徴について説明が行われ、業務全般の理解を深めることが目的です。
また、研修全体の流れや研修期間中の目標についても触れられます。
これにより、参加者は自分がこれから学ぶ内容をイメージしやすくなり、研修への意欲を高めることが可能です。
さらに、警備員として働く上での基本的なマナーや姿勢についても初日に確認します。
挨拶や身だしなみといった社会人としての基本スキルは、警備員業務の信頼性を支える重要な要素です。
オリエンテーションは、警備員としての責任感を養う第一歩と言えるでしょう。
ビデオ研修
ビデオ研修は、警備員の基本的な業務知識を視覚的に学ぶ段階です。
法律や基本原則の理解を深めることが主な目的で、特に警備業法や安全管理に関する基礎知識が重要な内容として含まれます。
これにより、警備員が業務を遂行する上で遵守すべきルールを学びます。
また、具体的な業務の一例として、車両の出入管理や基本姿勢、礼儀作法などがビデオを通じて紹介されるといった流れです。
これらの内容は、現場でのトラブルを未然に防ぎ、スムーズな業務遂行につながる知識です。
さらに、万が一事故や事件が発生した場合の初動対応も説明されるため、危機管理能力を向上させる機会となるでしょう。
ビデオ研修のメリットは、自分のペースで視覚的に学べる点です。
映像を通じて具体的な動作や流れを確認できるため、業務内容をイメージしやすく、初心者にも取り組みやすい形式となっています。
実務訓練
実務訓練は、研修の中で最も実践的な内容を担っている部分です。
この段階では、警備員として現場に出るためのスキルを直接的に習得します。
まず、警備員の制服が配布され、現場での振る舞いを意識した研修が開始されます。
特に重要なのが「声出し訓練」です。
警備員には、大きな声で明確に指示を出すことが求められるため、この訓練は欠かせません。
最初は恥ずかしさを感じる方もいるかもしれませんが、積極的に取り組むことで自信をつけることができます。
また、車両誘導のジェスチャーや手信号の練習も行われます。
これらは現場での実用的なスキルとして、研修終了後すぐに役立つ内容です。
実務訓練を通じて、参加者は実際の警備業務に必要な動作や判断力を学び、業務遂行に向けた基盤を築きます。
実地研修
実地研修は、実際の現場で実践的な経験を積む段階です。
この段階では、実際の業務環境で研修を行い、研修生が職務を体感する機会を得ます。
資格を持った先輩警備員が付き添いながら、業務内容を指導してくれるため、初心者でも安心して取り組めます。
現場では、研修生がこれまで学んだ知識や技術を活かし、実際の状況で応用力を試されるでしょう。
例えば、施設内の巡回や出入管理、来客対応などの業務を経験します。
また、交通誘導では、実際の車両や人の流れを扱うため、緊張感のある環境での対応力を養います。
実地研修は、理論と実践を結びつける重要な段階です。
この経験を通じて、研修生は自信を持って業務に取り組む姿勢を身につけることが可能です。
警備員の研修で押さえておきたい8つのポイント
警備員の研修には、初めてこの仕事に挑戦する方が知っておくべき重要なポイントがいくつかあります。
給料の支給に関する情報や研修のスケジュール、服装に関するルールなど、研修をスムーズに受けるために必要な内容が含まれています。
ここでは、特に押さえておきたい8つのポイントを具体的に見ていきましょう。
研修中も給料が支給される
警備員の研修中でも給料が発生します。
これは、警備員を目指す求職者にとって大きなメリットです。
基本的には、各都道府県の最低賃金に基づいて支給される場合がほとんどです。
ただし、この給料から研修に必要な備品や教材費が差し引かれることもあるため、事前に確認しておきましょう。
研修を受けるだけで収入が得られる点は、警備員としての第一歩を踏み出す上で大きな支えとなることは間違いありません。
研修中の日払いは不可
研修中は給料が支給されますが、日払い対応は基本的に行われていません。
これは、研修が実際の業務ではなく、警備会社にとっても報酬が発生しない期間であるためです。
そのため、研修期間中の収入は通常の給料支払い日にまとめて支給されます。
急な出費が予想される場合は、事前に生活費を準備しておくことをおすすめします。
研修は土日を含むことがある
警備員の研修は、平日に限らず土日も行われる場合があるので注意しましょう。
研修が土日に実施される場合でも、給料は通常の研修時と同様に支給されます。
スケジュールが柔軟に設定されることが多いため、事前に日程を確認しておくことが重要です。
週末に研修が入ることで、平日の予定を優先したい方にも適した選択肢となっています。
研修が免除されるケースもある
特定の条件を満たしている場合、研修が免除されることがあるので確認しておきましょう。
例えば、直近1年以内に新任教育を受けている方や、警備業務に関連する資格を所持している方が該当します。
この免除制度は、過去の経験や資格を評価するものであり、すでに一定のスキルを持つ方には便利です。
ただし、該当するかどうかは事前に警備会社に確認が必要です。
研修は基本的に不合格にならない
警備員の研修は、基本的に全員が合格する内容となっています。
不合格になるケースは、研修中の態度が著しく悪い場合や、研修を無断で欠席する場合などに限られます。
適切な姿勢で取り組む限り、研修を終えれば次のステップに進むことが可能です。
この点は、初めて警備業に挑戦する方にとって安心材料となるでしょう。
研修内容に厳しい部分もある
警備員の研修には、厳しい指導が含まれる場面もあります。
これは、実際の現場で人命や財産を守る重要な業務を遂行するために欠かせないものです。
特に、緊急時の対応や厳格なルールに従った行動が求められる部分では、指導が厳しくなる傾向があります。
この厳しさを乗り越えることで、警備員としての自信とスキルを身につけることができます。
研修中の服装は基本的に自由
警備員の研修では、服装に特別な指定はありません。
動きやすく、研修に集中できる格好であれば問題ありません。
ただし、あまりにも派手な服装や動きにくい服装は避けるようにしましょう。
研修をスムーズに進めるために、適切な服装を心掛けることが大切です。
研修のみの参加は不可
警備員の研修は、実際に警備員として勤務することを前提としています。
そのため、研修だけに参加はできません。
これは、研修が現場での業務遂行に直結した内容であるためです。
警備員として働く意志をしっかりと持った上で、研修に臨むことが求められます。
まとめ
警備員の研修は、業務を安全かつ効率的に遂行するための基礎を築く重要なプロセスです。
オリエンテーションやビデオ研修で基礎知識を学び、実務訓練や実地研修を通じて実践力を磨きます。
また、研修中にも給料が支給される点や、柔軟なスケジュールで行われる点も大きな魅力です。
ただし、日払いが不可であることや、厳しい指導が含まれることなども押さえておく必要があります。
これらを踏まえ、警備員としての第一歩を安心して踏み出す準備を整えましょう。
弊社は、2008年(平成20年)の警備業認定取得以来、地域の安心・安全を守る基幹産業として人的警備サービスを提供し続けてきました。
豊富な経験と専門知識を持つ弊社で警備員としてのキャリアを築き上げていきましょう。