
高速道路の交通誘導警備員の給料が高いって本当?真相を徹底解説!
投稿日時:2025年4月7日
高速道路の交通誘導警備員の仕事は、一般道路とは異なり、特殊な環境での業務を伴います。
そのため、給料が高いというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、交通誘導員全体の給料事情を紹介した上で、高速道路警備員の収入が高い理由や具体的な数字、業務内容の詳細、そして仕事の厳しさについて解説します。
これからこの職業に就きたいと考える方に向けて、メリットと課題の両面から現場の実態をお伝えします。
高収入の背景にはどんな業務があるのか、ぜひ最後までご覧ください。
交通誘導員全体の月給・年収はどのくらい?
交通誘導員全体の給料事情を見てみると、正社員の平均年収は約310万円、月給では20万円少々と算出されています。
派遣社員は月給19万円程度、アルバイトやパートでは15万円弱と、雇用形態による収入の差が大きいことが分かります。
これに対し、高速道路を専門とする交通誘導員は、通常の交通誘導員に比べて給料が高いです。
例えば、高速道路の交通誘導員を採用する企業の一例では、正社員の月給が25万円以上、さらに深夜や時間外勤務手当を加えると、月給30万円を超えることもあります。
また、正社員には年3回のボーナスが支給される場合もあり、年収400万円前後に達する可能性が高いです。
これらの条件を考慮すると、一般道路で働く交通誘導員の平均的な年収と比べて、かなり恵まれた収入環境と言えるでしょう。
こうした差は、高速道路の現場特有の厳しい労働環境や責任の重さが反映された結果です。
危険を伴う業務が多い分、給料は全体的に高めに設定されています。
したがって、安定した収入を目指すのであれば、高速道路の交通誘導員は魅力的な選択肢と言えるでしょう。
高速道路警備員の主な業務内容
高速道路警備員の仕事は、一般の交通誘導とは異なり、特定の作業現場での安全確保が主な目的です。
業務は大きく分けて、高速道路の規制作業と工事車両の誘導、 インターチェンジでの通行止め規制等があります。
高速道路の規制作業と工事車両の誘導
高速道路上で作業する場合、1車線または2車線を規制して工事ができる状態にします。
その際に、警備員がカラーコーンなどの資機材設置の規制作業をすることもあり、十分な注意が必要です。
特に、規制開始時と終了時は資機材の運搬等があり、積み込みなどで一般車両との接触に注意する必要があります。
また、規制内では、工事用の大型車両が通行するため、安全な誘導する必要があります。
インターチェンジでの通行止め規制は、高速道路上で工事が行われていることから、インターチェンジから一般の車が入らないように警備員が通行止めの規制をすることです。
工事用車両だけを入れると言うことも考えられますので、誤って一般の車両が入らないように細心の注意を払いながら警備をする必要があります。
どちらも高速道路上、または付帯するインターチェンジなどで行われるため、高度な集中力と迅速な判断力、また体力が求められます。
また、現場ごとの環境や状況に応じた柔軟な対応が重要であり、この業務のやりがいと厳しさを実感する場面も少なくありません。
高速道路警備員が語る仕事の厳しさ
高速道路警備員の仕事は、一般的な交通誘導とは異なる過酷な環境下で行われます。
車両の高速走行や気候条件に加え、業務中の注意力や体力の維持が求められるため、精神的にも肉体的にもタフな仕事です。
その厳しさは、現場で実際に働く人々の声からも明らかです。
ここでは、具体的なエピソードを交えながら、仕事の厳しい側面を掘り下げていきましょう。
時間帯によっては常に気を抜けない
高速道路の現場では、工事の開始前や終了間際が特に危険です。
カラーコーンやサインライトが中途半端な状態のため、ドライバーの注意が散漫になりがちです。
この時間帯には事故のリスクが高まります。
実際に、終了間際に事故に巻き込まれ、大けがを負った警備員もいるほどです。
このような状況では、一瞬たりとも気を抜けません。
特に夜間の作業では視界が悪く、さらなる注意が求められます。
夏場は日陰でも日焼けしてしまう
夏場の警備業務は、炎天下での作業が基本です。
日陰を見つけて立哨していても、日焼け止めを塗った状態でも、肌が赤くなるほどの紫外線を浴びます。
アスファルトからの照り返しも加わり、暑さの中での業務は体力を大幅に消耗します。
このため、日焼け対策を徹底しても、長時間の勤務では日焼けを避けきれないのが現実です。
寒い上にトイレに行きたくてしょうがなくなる
冬場の夜間作業では、極寒の環境に耐えなければなりません。
高速道路は風が強く、体感温度はさらに低く感じられます。
さらに、現場によってはトイレが近くにない場合も多く、寒さに耐えながらトイレを我慢する必要があります。
このような状況でも仕事に集中しなければならず、心身ともに厳しい環境です。
暑さや寒さに関係なく立ちっぱなし
高速道路警備員の業務では、どんな気候条件でも長時間立ち続ける必要があります。
夏はアスファルトからの熱、冬は一般車両が通過した際の冷風にさらされ、体温の調節が難しい状況です。
さらに、動きが少ないため、寒い環境では身体が冷え切り、暑い環境では熱中症のリスクが高まります。
それでも業務を続けなければならない厳しさがあります。
雨の日は靴が濡れてしまう
雨の日の警備業務では、防水対策をしていても完全に濡れるのを防ぐことはできません。
ズボンの雨合羽から水が伝って靴の中に浸水し、安全靴がびしょ濡れになることもあります。
この状態で仕事を続けると不快感が増すだけでなく、靴が乾かずに悪臭が発生することもあります。
連日の雨が続くと、この問題はさらに深刻になるので無視できません。
高速道路警備員の良いところ
高速道路警備員の仕事には確かに厳しい面がありますが、それを補って余りある魅力的なポイントも存在します。
特に一般道路での交通誘導と比較すると、高速道路ならではのメリットが多く見られます。
現場環境や就労条件において、働きやすさを感じる部分も少なくありません。
さらに、スキルアップや資格取得によって収入面でも大きな変化が期待できるため、長期的なキャリア形成の視点からも価値ある職種といえるでしょう。
ここでは、高速道路警備員の具体的な良い点について詳しく解説します。
休憩は交代で取りやすい
高速道路での警備作業では、一般道路の交通誘導と異なり、複数の警備員でチームを組んで業務にあたることが一般的です。
そのため、現場では交代制で休憩を取ることができる体制が整っています。
長時間の立ち仕事による疲労を定期的に回復できるため、体力的な負担が軽減されます。
また、大規模な工事現場では休憩用の専用車両や設備が用意されていることも多く、快適に休息を取ることが可能です。
このような環境は、警備業務の質を維持するうえでも重要な要素となっているのです。
交通誘導警備2級以上で収入アップ
高速道路での警備業務においては、「交通誘導警備2級」以上の資格保有者の配置が法令で義務付けられています。
この資格を取得することで、基本給のアップはもちろん、深夜や休日の特別手当なども含めた総合的な収入増加が期待できます。
多くの警備会社では資格取得支援制度を設けており、資格手当として月に数千円から1万円程度の上乗せが一般的です。
さらに、1級資格への挑戦や、他の専門資格と組み合わせることで、より高収入を目指すこともできます。
キャリアアップを考える警備員にとって大きなメリットといえるでしょう。
安全教育があるので安心
高速道路での警備業務は、一般道に比べて車両の速度が速く危険度が高いため、安全面への配慮が特に重視されています。
元請けの工事会社による定期的な安全教育や研修が実施されることで、最新の安全対策や緊急時の対応方法について学ぶ機会が提供されます。
これにより、未経験者でも基本的な知識を身につけた上で現場に立つことができるのです。
また、安全装備の充実度も高く、視認性の高い作業服や保護具が支給されることが多いため、安心して業務に集中できる環境が整っています。
このような安全への取り組みは、働く側の精神的な負担軽減にもつながっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
高速道路の交通誘導警備員は、厳しい労働環境と引き換えに、一般的な交通誘導員よりも高い給料が期待できます。
正社員では月給25万円以上、ボーナスを含めると年収400万円前後になる可能性もあり、収入面で安定性があります。
また、深夜手当や時間外手当などの制度が整っている企業も多いです。
一方で、気候や利用者対応などの厳しい業務環境が伴うため、この仕事を選ぶ際は自身の適性や体力を考慮することが重要です。
給料の高さと仕事の厳しさを天秤にかけながら、自分に合った選択をすることで、充実したキャリアを築けるでしょう。
弊社は、2008年(平成20年)の警備業認定取得以来、地域の安心・安全を守る基幹産業として人的警備サービスを提供し続けてきました。
豊富な経験と専門知識を持つ弊社で警備員としてのキャリアを築き上げていきましょう。