
警備員は70歳以上でも働ける?年齢制限や採用の実態を徹底解説!
投稿日時:2025年4月21日
警備員の仕事は、年齢を問わず安定した雇用が期待できる職種の1つです。
しかし、70歳以上でも働けるのか、年齢制限はあるのかと疑問を持つ方も多いでしょう。
法律上、警備員の年齢制限に明確な上限はありませんが、警備会社ごとに独自の基準が設けられている場合があります。
また、近年は人手不足の影響もあり、シニア世代の採用が増加傾向にあります。
特に、施設警備やマンションの受付業務などは、比較的体力的な負担が少なく、70歳以上でも活躍できる場面が多いのが特徴です。
この記事では、警備員の年齢制限の実態や、70歳以上が働く際の注意点、長く続けるためのポイントについて詳しく解説します。
警備員としての就職や転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
警備員に年齢制限はある?70歳以上でも働けるのか
警備員の仕事は年齢を問わず、多くの人にとって魅力的な職業の1つです。
しかし、70歳以上でも警備員として働くことができるのか疑問に思う人は少なくありません。
法律上の規制や警備会社の採用基準によって、年齢制限の有無が異なるため、正しい情報を把握することが重要です。
ここでは、警備業法の規定や警備会社の実態を踏まえながら、70歳以上の警備員が働ける環境について詳しく解説します。
警備業法に年齢制限の規定はあるのか
警備員として働くためには、警備業法の規定を理解しておく必要があります。
警備業法において、警備員の年齢制限に関する明確な上限は定められていません。
つまり、70歳以上であっても法的には警備員として働くことが可能です。
ただし、警備員になるためには警備業法第14条に基づく「欠格事由」に該当しないことが条件です。
この欠格事由には、一定の犯罪歴がある場合や、破産して復権を得ていない場合などが含まれますが、年齢に関する直接的な制限はありません。
一方で、実際に警備員として働くには警備業法に基づく教育や研修を受ける必要があります。
特に、新たに警備員になる場合は「新任教育」、継続的に業務を行う場合は「現任教育」を受けなければなりません。
これらの研修をクリアできる体力や理解力が求められるため、70歳以上であっても一定の基準を満たせば問題なく働けるでしょう。
警備会社が設定する年齢制限の実態
警備業法では明確な年齢制限が設けられていないものの、実際に採用を行うのは各警備会社であり、それぞれの基準によって年齢制限が異なります。
一般的に、警備会社の採用基準では「60歳以上」「65歳未満」といった年齢上限が設定されることが多く、70歳以上の採用は少ないのが現状です。
しかし、近年は人手不足の影響もあり、70歳以上の警備員を積極的に採用する会社も増えつつあります。
特に、再雇用制度を活用して定年退職後の警備員を引き続き雇用するケースや、シニア向けの求人を出している会社が増えているのが特徴です。
これにより、体力的な負担の少ない業務を担当する高齢の警備員も少なくありません。
ただし、年齢が高くなるほど雇用契約の内容が短期契約になったり、健康診断の提出が求められたりすることが多いため、事前に契約条件を確認しましょう。
70歳以上の警備員が活躍できる現場とは
70歳以上の警備員が活躍できる現場は、比較的体力の負担が少ない業務に限定されることが一般的です。
例えば、オフィスビルや商業施設の施設警備は、巡回の頻度が少なく、立ちっぱなしの時間も短いため、高齢の警備員でも無理なく働ける環境です。
また、駐車場の誘導業務やマンションの受付警備なども、高齢者が活躍しやすい現場の1つといえます。
一方で、イベント警備や交通誘導警備のように、長時間の立ち仕事や屋外での業務が求められる現場では、70歳以上の警備員が採用されるケースは少なくなります。
ただし、警備会社によっては、シニア向けのポジションを用意しているところもあり、条件に合った求人を探すことで働くチャンスを広げることができるでしょう。
さらに、経験を積んだ警備員であれば、指導教育責任者や管理職として働く道もあります。
こうした職種では、現場に出ることなく、指導や管理業務を担当するため、年齢を重ねても長く働ける可能性が高いです。
70歳以上でも適した現場を選べば、無理なく警備員の仕事を続けることができるでしょう。
70歳以上の警備員が求められる理由
近年、警備業界では70歳以上の警備員が求められるケースが増えています。
その背景には、人手不足の深刻化や、高齢者ならではの強みを活かせる業務の増加があります。
特に、オフィスビルやマンションの受付警備、駐車場の巡回業務など、比較的体力的な負担が少ない仕事では、経験豊富なシニアの警備員が活躍しています。
ここでは、警備業界の人手不足の現状や、高齢者の強み、警備会社にとってのメリットについて詳しく見ていきましょう。
人手不足が深刻化している業界の現状
警備業界は慢性的な人手不足に直面しており、高齢者の雇用が重要な課題です。
少子高齢化の影響で若い世代の労働力が減少する中、警備業界は比較的高齢者が多い業種として知られています。
しかし、警備業務の需要は年々増加しており、特に都市部では商業施設やオフィスビルの警備が欠かせません。
そのため、シニア世代の積極的な採用が進められています。
また、警備業務は一般的に長時間の勤務が求められることが多く、若年層には敬遠される傾向があります。
一方で、定年退職後も働きたいと考える高齢者にとっては、安定した収入を得られる仕事として魅力的です。
こうした状況から、70歳以上でも働ける警備の仕事は今後も増えていくと考えられます。
高齢者ならではの強みが活かせる仕事
70歳以上の警備員が活躍できる理由の1つに、高齢者ならではの強みが挙げられます。
第一に、人生経験が豊富なため、落ち着いた対応ができる点が評価されやすいです。
特に、マンションの受付業務やオフィスビルの警備では、入居者や来訪者と接する機会が多く、冷静で丁寧な対応が求められます。
このような業務では、長年の社会経験を活かせる高齢者の警備員が適していると言えるでしょう。
また、責任感が強く、勤勉な姿勢を持つ高齢者が多いため、警備業務の安定性が向上します。
警備業務では、時間を厳守しながら定められたルールに従うことが重要です。
これまでの職業経験で規則を守る習慣が身についているシニア世代は、警備業務においても信頼される存在となるでしょう。
さらに、夜間勤務を避けることで、体力的な負担を抑えながら働くことも可能です。
施設内の巡回業務や受付警備など、比較的軽作業の業務を選ぶことで、長く働くことができるでしょう。
警備会社が高齢者を採用するメリット
警備会社が70歳以上の警備員を採用するメリットは多岐にわたります。
第一に、安定した雇用を提供できる点が挙げられます。
シニア世代は定年退職後に新しい仕事を探すことが多く、一度採用されると長期間働き続ける方が多いです。
そのため、頻繁に人材を採用し直す手間を削減でき、警備会社にとっても安定した人員確保ができます。
また、高齢者は規律を守る意識が高く、誠実な勤務態度を維持しやすい点もメリットです。
警備業務では、決められたルールに従いながら冷静な判断が求められます。
豊富な人生経験を持つ高齢者は、トラブルが発生した際も落ち着いて対応できるため、警備会社にとって貴重な戦力となるでしょう。
さらに、高齢者を雇用することで、企業としての社会的責任(CSR)の観点からも評価されることがあります。
近年、高齢者の雇用促進が求められる中で、シニア層の活躍を支援する企業は社会的な信頼を得やすくなるでしょう。
このような背景からも、警備会社が70歳以上の警備員を積極的に採用する動きが広がっているのです。
70歳以上の警備員が働く際の注意点
70歳以上の警備員が安全かつ長く働くためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
警備業務は、勤務時間が長くなることもあり、体力的な負担を考慮することが重要です。
また、適性検査や研修に合格できるかどうかも、採用されるための大きなポイントです。
さらに、契約内容をしっかり確認し、勤務条件を理解した上で働くことが求められます。
ここでは、これらの注意点について詳しく見ていきましょう。
体力的な負担を考慮する
警備員の仕事は業務内容によって異なりますが、70歳以上の方にとっては体力的な負担が大きくならないか事前に確認することが重要です。
特に、長時間の立ち仕事や頻繁な巡回業務は、高齢者にとって身体的に厳しくなる場合があります。
例えば、交通誘導警備は屋外での業務が多く、夏場の暑さや冬場の寒さに耐える必要があります。
そのため、体力に自信がない場合は、比較的負担の少ない施設警備や受付業務を選ぶのが良いでしょう。
オフィスビルやマンションの警備であれば、座りながらの業務も多く、体力的な負担を軽減できます。
また、長く働くためには、日頃から健康管理を意識することも大切です。
適度な運動を心がけることで、警備業務に必要な体力を維持しやすくなります。
警備会社によっては、健康診断の提出を求められることもあるため、定期的に自身の健康状態をチェックしておくと安心です。
適性検査や研修に合格できるか
70歳以上で警備員として働くためには、採用時の適性検査や研修に合格する必要があります。
警備業法に基づき、新しく警備員になる場合は「新任教育」を受ける義務があり、警備業務を継続する場合も「現任教育」を受けなければなりません。
これらの研修では、業務の基本や法律に関する知識、緊急時の対応などが学べます。
適性検査では、認知能力や判断力、体力面での基準を満たしているかが確認されます。
例えば、簡単な計算問題や記憶力を試す問題が出題されることがあり、一定の基準を満た差なければなりません。
年齢が高くなると、このようなテストに不安を感じる方もいるかもしれませんが、事前にテストの内容を把握し、準備をしておくことでスムーズに対応できるでしょう。
また、警備業務に必要な資格を取得することで、採用の可能性を高めることもできます。
特に、「警備員指導教育責任者」や「施設警備業務検定」といった資格は、警備員としてのスキルを証明するものとして評価されるため、シニア層の方でも積極的に取得を目指す価値があります。
契約内容をしっかり確認する
70歳以上で警備員として働く場合、契約内容をしっかり確認することが重要です。
警備会社によっては、年齢による制約が設けられている場合があり、契約更新の条件や勤務時間に違いがあるため、事前に詳細を把握しておく必要があります。
例えば、高齢者向けの警備求人では、契約期間が短期(3カ月〜6カ月)に設定されることが一般的です。
契約更新の際に健康状態の確認が行われる場合もあるため、継続して働きたい場合は、定期的に健康診断を受けておくと良いでしょう。
また、勤務時間についても注意が必要です。
夜間勤務や長時間労働が求められる警備業務もあるため、自分の体力や生活スタイルに合った勤務形態を選ぶことが大切です。
特に、無理のない範囲で働けるように、事前に勤務スケジュールを確認し、負担が少ない業務を選択することをおすすめします。
さらに、給与や福利厚生についても事前に確認しておくことで、トラブルを防ぐことができます。
例えば、社会保険の適用範囲や交通費の支給条件など、細かな部分を確認し、納得した上で契約を結ぶことが大切です。
まとめ
警備員の仕事は、70歳以上であっても法的には可能であり、実際に活躍しているシニア世代も少なくありません。
警備業界は人手不足が深刻化しており、高齢者の経験や誠実な勤務態度が評価され、積極的に採用する企業も増えています。
特に、オフィスビルや商業施設の施設警備、マンションの受付業務など、体力的な負担が少ない仕事では、高齢者の強みを活かしながら働くことができます。
一方で、働く際には体力的な負担を考慮し、無理のない業務を選ぶことが重要です。
適性検査や研修をクリアし、契約内容をしっかり確認することで、長期的に安心して働ける環境を整えることができます。
警備業界での仕事を検討している70歳以上の方は、自身の体力やスキルに合った職場を見つけ、無理なく働ける環境を選ぶことが大切です。
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