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歩行者の安全な横断を誘導する警備員

安心と秩序を守る最前線。常駐警備の役割と導入のメリットを徹底解説

投稿日時:2025年7月3日

 

近年、あらゆる業種や施設において「セキュリティ強化」の重要性が増しています。情報漏洩や不審者の侵入、盗難といったリスクを最小限に抑え、安全で快適な環境を整えるために、多くの企業や施設が注目しているのが「常駐警備」の導入です。

 

警備業務と一口に言っても、常駐警備、巡回警備、機械警備、交通誘導警備など多様な形態がありますが、中でも常駐警備は施設の現場に常に警備員が在中し、日常の安全維持を担う警備形態として、最も基本であり、かつ重要なポジションを担っています。

 

本記事では、常駐警備の基本的な役割や業務内容、導入するメリット、必要とされる施設の特性、警備員に求められる資質や教育制度について詳しく解説します。企業や管理者の方はもちろん、警備業界への就職を考えている方にとっても参考になる内容をお届けします。

 

常駐警備とは?その特徴と他の警備形態との違い

常駐警備とは、商業施設、オフィスビル、病院、工場、マンションなどの特定施設に、警備員が常時配置され、施設の安全と秩序を維持する警備業務のことです。施設ごとに配置時間帯や人数が異なりますが、「決まった場所に警備員が常にいる」という点が最大の特徴です。

 

これに対して、巡回警備は時間帯を決めて複数の施設を巡回するスタイルであり、機械警備はセンサーやカメラといった設備を活用した遠隔監視型です。交通誘導警備やイベント警備は一時的な業務であることが多く、常駐警備とは業務の性質や目的が異なります。

 

常駐警備は、その場に人がいてこそ成り立つ「人的警備」であり、来訪者への対応、緊急時の初動対応、施設内の秩序維持といった、機械では代替できない「判断」と「対応力」が求められる警備形態です。

 

常駐警備の主な業務内容

常駐警備には、施設の特性や規模に応じてさまざまな業務が含まれますが、主な内容は以下の通りです。

1. 出入管理業務

施設に出入りする人・車両を確認し、関係者以外の立ち入りを防ぐ業務です。オフィスビルでは社員証の確認、商業施設では搬入業者のチェック、マンションでは住民や来訪者の受付など、対象施設によって手法はさまざまです。

2. 巡回警備

施設内外を定期的に巡回し、異常がないかを確認します。防火扉の開閉状況、施錠の確認、不審物や不審者のチェック、設備の異常確認などを含みます。人的な目と感覚による異常察知は、機械にはない大きな強みです。

3. モニター監視業務

監視カメラやセンサーによるモニタリング業務も常駐警備の一部です。施設内の様子をリアルタイムで確認し、異常を察知した際は即時対応を行います。

4. 緊急対応

火災や地震、不審者の侵入といった緊急事態が発生した際の初期対応も常駐警備の重要な役割です。消防や警察への通報、避難誘導、応急処置など、初動の的確さが被害の拡大を防ぐ鍵となります。

5. 来訪者・住民対応

常駐警備員は、施設の「顔」としての役割も担っています。道案内や問い合わせへの対応、迷子の保護、落とし物の対応など、施設を利用する人々に安心感を与える存在であることが求められます。

 

常駐警備を導入するメリット

常駐警備を導入することで得られるメリットは非常に多くあります。

・施設内の犯罪抑止効果

常に制服姿の警備員が常駐していることそのものが、犯罪や不審行動の抑止力になります。人の目があるだけで、盗難やいたずらといったトラブルの発生リスクが格段に下がります。

・緊急時の即応体制

異常が発生した場合、その場にいる警備員が迅速に対応することで、被害の拡大や混乱を最小限に抑えることができます。これは、遠隔監視や巡回では対応しきれない部分です。

・施設利用者への安心感の提供

目に見える「人の警備」は、利用者や来訪者にとって心理的な安心感につながります。特に、医療施設や教育施設、高齢者施設などではその存在が大きな意味を持ちます。

・施設のイメージ向上

丁寧な対応を行う警備員の存在は、そのまま施設の印象に直結します。身だしなみや言葉遣いを徹底した警備員が常駐することは、施設そのものの品格や信頼性を高めることにつながります。

 

常駐警備が特に求められる施設とは?

常駐警備は、特定の施設に常に警備員を配置する必要があるため、以下のような場所で特に需要があります。

 

・大型商業施設(ショッピングモール、百貨店など)

・オフィスビルや企業本社ビル

・学校、大学、教育関連施設

・病院やクリニック

・工場、研究所などの産業施設

・高級マンションやタワーマンション

・ホテルや宿泊施設

 

これらの施設は、日常的に多くの人が出入りし、かつトラブルや事故が起きやすい性質を持っているため、常駐警備による“目の届く安心”が求められます。

 

常駐警備員に求められる資質と教育

常駐警備員は、単にその場にいるだけでなく、高い観察力と判断力、そして接遇力が必要とされる職種です。求められる主な資質は以下の通りです。

 

・冷静に物事を判断できる対応力

・緊急時にも慌てず行動できる精神的安定性

・丁寧で礼儀正しい接客態度

・施設や設備への理解力と責任感

・報告・連絡・相談がしっかりできる協調性

 

また、法令に基づく教育や、警備業法に準じた研修を定期的に受講することが義務付けられています。新人研修だけでなく、年次研修や緊急対応訓練、接遇マナー研修などを通じて、質の高いサービス提供が継続されるよう整えられています。

 

まとめ

常駐警備は、現場に人が常にいることによって得られる安心感と即応力を備えた、極めて実用的かつ効果的な警備形態です。犯罪やトラブルの抑止だけでなく、施設の利用者との信頼構築やイメージアップにもつながる重要な存在です。

 

その場で起こりうるさまざまなリスクに対し、柔軟かつ迅速に対応できるのは、人が常駐するからこそ可能になること。だからこそ、常駐警備の導入は単なる“防犯対策”にとどまらず、企業や施設の運営の質を底上げする「経営戦略の一環」としても捉えることができるのです。

 

施設運営において「安心・安全・信頼」を重視するなら、常駐警備の導入は非常に有効な選択肢のひとつとなるでしょう。

  

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